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91.12.07(土) BARCELONAつづき
サグラダ・ファミリアに着けば広場は露店で賑わっていた。蝋燭や樅の木、飾付け用品が売られている。そうなのだ、こちらの人はクリスマスを迎えるのに忙しい年末をおくっているのだ。

SAGRADA FAMILIA は当然であるが15年前に比べ工事が進んでいた。 昇天の門はほぼ形づけられ、南側の聖堂外壁が数スパンほど立上がっていた。新しい部分は降誕の門などの古い部分とは明らかに表情が異なり改めてこれが世紀の大工事だという事を感じた。何しろわが国ならけっこうな建物でさえ何十回と建て変る間、そして人も何世代か入れ替る間ずっと工事中なのだ。これはデザインがどうだとか、教会としてどうだとかを言う前にまず、継続している事に敬意を表したい。

多くの素晴らしい建築がいとも簡単に取壊され、何でもないような物が出現する現状の只中にいる身としては、延々と工事を続けようとする意志、そのものをまず賛美しておきたい。

降誕の塔を上れるまで登る。途中までエレベーターも運行しているが、やはり階段だ。エレベーター部分を除けば4本のタワーは全て階段塔だ。 中間部までは内階段、それ以降は外階段、つまり二重に螺旋階段が納められている。タワーをつなぐ最上部のブリッジが終点に当る。セラミックタイルで装飾された頂部の下端だ。種々のタイルで荘厳されている頂部もここまでくると良く見える。

しかしながらなんとも凄い構築物だ。 いままで多くの歴史的な構築物に触れ感嘆の声を挙げてきたわけだが、それらに匹敵する物が同時代に進行している。その現場に今立っていると思うと興奮せざるを得ない。
完成すれば聖堂にはどんな光が射込んでくるのだろう。どんなインテリアになるのだろう。献堂式にはどんなミサが行われるのだろう。想像するだけでも興味はつきない。

上から見ると屋根を支える柱も徐々に建ち上がりつつあるのがわかる。 新しくできつつある外壁も合わせて主体構造はRCである。RCに石が張付けられる。 徐々に陽も暮れてきた。

地下聖堂はゴチックのノーマルタイプとでも言える造りでちょうど結婚式が行われていた。しばらく拝見したが、和気合いあいのアットホームな感じで好感の持てる式だ。 その後ピカソ美術館へ。ピカソは絵がうまいと改めて痛感した。
いったんホテルに戻り、夕食のためスペイン村へ赴く。 さして規模は大きくないが、かく建物は中世の年代的な建造物の雰囲気にうまくしつらえてある。夕食はスパゲティにピザ。もはや新鮮な味わいのできる選択だ。

城壁の門(スペイン村の入口にもなっている)の内部にBARが入っていると言うので訪れる。なんでもSDに紹介された有名なBARとのこと。入場料+1ドリンクで1,300 PTS(2,000円程度)。 なかなか面白いインテリアやプランであるが、いろんな物を見てきた直後で眼が肥えているのか、さして興奮するものではなかった。

Sagrada Familia

 

Sagrada Familia

 

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Last Update 00.06.17