91.12.06:Granada-1
91.12.06:Granada-2

ヤBack      Nextモ

次の章:Barcelonaへ

Topへ戻る

91.12.06(金) GRANADA、BARCELONA

本日はスペインの憲法記念日、こちらは休日である。
アルハンブラ宮殿 - ALHAMBRA - を見学する。裁きの門 - TORRE DE LA JUSTICIA - より入る。 15年前に訪れた事があるが、今も変っていない。

カルロス5世宮殿。こんなにヨーロッパ的とは思わなかった。イタリアによく見られる西欧古典様式だ。ここでも優雅なイスラム様式の建築群の中に、円形の中庭が印象的なキリスト教様式が挿入されている。
メスアール(会議の間)を抜けカルト・ドラド - CUARTO DORADO - のパティオを見る。 平面10m角に満たない小さな中庭であるが、濃密な装飾が施されている。実は私が、ALHAMBRA で一番好きな場所である。静寂な空間。時間すら動かないと感じられる空間だ。色合も実にいい。

そこを抜ければミルトレスの中庭 - COURT OF THE MYRTLES - へ出る。 観光用の写真でよく見受けられるが、中央に細長いプール、長辺方向に向い合って繊細なアーチの掛かるポルティコを持つプランだ。プールに建物が映り込みある種の幻想的な感覚にも襲われる。
次にはライオン(獅子)の中庭 - CUARTO DE LOS LEONES - が控えている。 中央にライオンが水盤を支えている噴水があり、タテ、ヨコ、それぞれの中心軸に沿って水が流れる。砂利舗装であるが、写真で確認すると15年前には芝が植えられていた。 森のイメージであろうか、うるさいくらい柱が林立している。ダブルコラムやトリプルコラムが組合わされているので余計そう思うのだろう。 柱は所々傾いている。イスラム教の、”人間がやる事は完全ではありえない。完全な事ができるのはアラーの神のみである。”と言う教えに忠実(?)に従ったと言う事である。
素直には受取れないが、なるほどわざととしか思えないような傾きもある。

短辺方向に対になって、アベンセラーヘスの間 - HALL OF THE ABENCERRAJES - と二人姉妹の間 - HALL OF THE TWO SISTERS - が向い合っている。どちらも天井が凄い。鍾乳洞の中、あるいは蜂の巣とでも言える緻密な装飾が施され、ちょうど、打上げ花火がはじけた瞬間を凍結させた様に我々の上をに覆う。

以上が見学できる ALHAMBRA の主たる施設であり、後は庭である。 人の手が入れられた庭を通り、城壁に沿ってジェネラリフェ - GENERALIFE - に向う。途中 GRANADA の街の SACROMONTE と言う山裾の地区が見える。山の中腹にはたくさんの孔が見受けられる。ジプシーの住む穴居住居である。

Cuart Dorado

 

Abencellajes

 

 

 

 

 

 

ヤBack      Nextモ

Last Update 00.06.17