90.07.03:DALLS-1
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90.07.03(火) DALLAS

LAS COLLINAS = ”素晴らしいところ” という意味らしい。
この素晴らしいところについてウィリアムスクエアー26階にてディベロッパーの説明を受ける。
名前とは裏腹に”魅力のないところ”というのが大方意見の一致するところであろう。ただこれほどの規模を、しかも砂漠の真ん中をふんだんの水を使って開発してしまう事には驚異を感じる。
しかし、いくらダラスが合衆国の中心に位置し、飛行場も整備されているからといって、説明されたように企業の進出には絶好の場所であるという事は残念ながら理解しにくい。果 たして街として成熟していくのか、さらには街として維持していけるのかはなはだ疑問である。

あっけらかんとしたラスコリナスを後にしダウンタウンに入る。
ペイのファウンテンプレース(First Interstate Bank)が完成していた。 水の中のクリスタルなタワーというイメージなのか、建物回りは水、水、また水にて修景されている。GHOOOと音をたて、グリッド状に植樹された段状のサンクンガーデンを流れ落ちる様は、建築工事の外構の範囲を越え、ダイナミックで豪壮だ。道路に面 した部分も少し幅が不足しているものの水面が取り囲み、視点によってはあたかも水の中から建物が立ち上がっている様に見える。また広場では地面 から直接噴水が吹き上げ、水の織りなすさまざまな表情を楽しむ事ができる。それらはすべて建物外壁のダークグリーンのミラーガラスに映り込み、時折、一種の幻想的体験もさせてくれる。
テキサスの砂漠の中、サービス精神旺盛なビルである。
しかし、この水のエンターテインメントはオフィスの勤務時間も過ぎ、人が疎らになっても続いており、その様は逆に寒々しく感じられた。

ジョンソンのサンクスギヴィングチャーチは高層ビル群に囲まれた交差点に建っていた。ここでも水は重要なエレメントとなっている。
白くキラキラと輝きながら壁面をつたう水、爽やかな清流を意識させる斜面 をつたう水、通路のすぐ脇で繊細に流れる水。
ファウウンテンスペースが水の持つダイナミックで動的な性質を引き出そうとしていたのに対して、サンクスギヴィングは水の持つ穏やかで繊細な、静的な性質を引き出している。




Fountain Place



Fountain Place



Thanks Giving Church

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