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20.01:あけましておめでとうございます

2020ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
みなさんはどんなお正月を迎えられましたか?
今年はオリンピックイヤーです。昨年はラグビーに沸きましたがさて今年はどんな興奮が待っているのでしょうか。

その舞台となる国立競技場がお目見えしました。やはりマスコミに派手に取り上げられますが、どのように感じられましたか?
ビッグプロジェクトが完成するのは大変喜ばしいのですが正直がっかりしたのは否めません。
巨大、鈍重、デザインレビューの時に出された批判が思い起こされます。さらにはあのザハの流動感、生命感溢れるダイナミックな造形、見直しの後少々縮こまりましたが、あれができてたらどんなだったろうと思ってしまいます。

そしてタイムリーに企画されたNHKの「いだてん」、そこに旧国立競技場が見事に復元されて出てきます。その映像技術には感嘆したのですが、それ以上にかつての競技場の見事な造形美。スポーツに相応しい躍動感、臨場感が上品で抑制されたデザインの中に統合されており、それが模型でよく分かりました。なんであんなに早く壊してしまったのか。(見直しの余地を無くさせるが如く)

建築的特色である日本の木材の利用も、全国から集められたのは意義があったと思いますが、鉄骨の骨組みとうまく馴染むのか、ギスギスしないか、といった不安はそのまま残ってしまったように見えます。

国家プロジェクトの難しさといえばそれまでですが、我が国の叡智を集めたはずなのにこの結果は残念でなりません。

と、ここまで書いて正月早々こんな話題は不適切と反省し、少し切替えて、

しかしこの競技場はアスリートファーストの考えのもと、トラックやロッカールームなど、競技者の観点では外観から分からない多くの工夫、知恵が盛り込まれてると聞いてます。
この日本最高峰のスタデイアムでアスリートたちには、特に若い中高生たちに、大いに興奮させてもらいたいと思ってます。
4年に1度の大会、やはり楽しみです。

本年もたまには覗いてみてください。
20.01.01