日頃、建築を設計するにあたり、建築の歴史をまず見つめ直すところから始めようとしてやってきました。時代が変わり社会が変わりいろんな建物が新しく生まれて来るわけですが、どんな建物でもその根底のところではかつての営みや歴史の中に原型があると思うからです。 最初はそれを見つけたい思いから始めたのですが、最近は、例えばスポーツ選手が競技に向かう前のように、一種の呼吸を整えると言いますか、気持ちを引締めるような意味合いで続けています。時代を生きた建築の効用でしょうか、これが意外と気が落着き気持ちがいいのです。 そうした新たな気持ちで1本の線を引く。その積み重ねが我々の建築を未来へ繋げていく力になる事を願って日々の仕事に取り組んでおります。 |
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00.06.12(11.02.17修正)