91.12.04:Gibraltar

ヤBack      Nextモ

次の章:Cordobaへ

Topへ戻る

91.12.04(水) TANGER、ALGECIRAS、SEVILLA

あさ5:00モーニングコールという厳しい一日の始りだ。 港に着く頃に夜が明け始めた。港のターミナルから TANGER の街が見える。丘というか小山にへばり着いた街は朝陽に輝き、ここも魅力的なメディナの風景だ。 天候は晴。我々は7:00発の船に乗込む。
しかしなかなか動き出さない。定刻を過ぎ、8:00、9:00になるがまだ動かない。モロッコの貨幣であるディルハムも既に処分してしまったので船内でコーヒーも飲めない。(ディルハ ムは他国では換金できないほど弱いらしい。国内で使いきってしまわないといけないのだ) 幸いどなたかがまだお持ちだったのでご馳走になる。
デッキに上がったりして時間をつぶすがまだ動かない。10:00を過ぎ、やっと船は動き出し、右斜め北方向へスペイン、アルヘシラス-ALGECIRAS - へ向う。 海峡に出るとデッキは風がかなりきつかったが、それでもアフリカの北端やスペインの南端などを探して楽しむ。 ジブラルタルというのは地中海に突出した岩山の名であるらしい。

所要時間は2時間でアルヘシラスの港へ着く。 港からはすぐにバスに乗り、セビリア - SEVILLA - へ向う。約100km強、1時間半の距離だ。
やはり風景が違う。バスからのアンダルシアはモロッコに比べ緑が豊かだ。山々には樹木が繁っている。 それらの中にみられる集落も、白い土壁(スタッコ)は同様であるが、モスクは教会に変り、屋根はフラットから斜めの赤茶の瓦に変る。 小高い丘に広がる街では、必ずと言っていいほど教会は丘の頂上のような地形的に特化した場所を占めている。住居集合の配列もモロッコとは異なるように見える。一度訪れたいものだ。

途中休憩でドライブインの様な所へ寄る。ハイウェイ沿いにポツンと小さな一軒家の店がある。そこでハムのサンドウィッチを賞味。アンダルシア地方は生ハムで有名らしく、ハモン - JAMON - と呼ばれるそれは美味い。SEVILLAには夕刻に着く。 ホテルへいく途中、かつてのスペインが統治していた国々が参加した万博会場を見学。特に面白くもなくなぜ立寄ったか不明。

夕食までの間、街を散歩する。(スペインは食事が遅い。早くて昼は2時、夜は7時)TAXIでカテドラルへ。ヨーロッパの街に共通であろうが、主要な建物はライトアップされている。しかもキリスト教社会はこの時期クリスマスのために街を飾っているのでより美しい。 途中いくつかの教会へ入る。SEVILLA の教会堂は何様式と呼べば良いのか知らないが、ねじれた柱の模様や、過度なまでに装飾されたインテリアはゴテゴテで趣味が悪い。神の前に自己の精神を向けるような空間にはとてもふさわしくないように思える。イスラム教の装飾の方がずっと上品で好感が持てる。イスタンブール(オスマントルコ帝国)のモスクは別だが、モロッコのモスクには権力というものはさほど感じられなかったが、このような教会には権力の嫌らしさを感じてしまう。だいぶんイスラムかぶれしているのだろうか。

百貨店のある賑やかな一角で、とあるBARに入る。 そこは長いカウンター全長に渡って人が並び、注文のために割込む事もできないほどだ。上からハモンが骨付でぶら下がっている。 若いカップルが多く、キスをしていたり、口説いていたり。 今までと完全に違う世界へ来たと実感する。 ビール、グラス一杯80 PTS。(約120円) その後レストランへ。ワインが美味しい。モロッコもスペインも、こちらのワインは本当に美味しい。(アンダルシアのワインはスペインの中でも有名だそうだ)ただオリーブ油が苦手な私には料理はやはりひつこい。ワインで酔いながらホテルまで歩いて戻る。

Tangerの街並み

 

Algeciras遠望

 

Algeciras〜Sevillaの風景

 

Algeciras〜Sevillaの風景

 

 

 

ヤBack      Nextモ

Last Update 00.06.17