90.07.04:SANANTONIO-1



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90.07.04(水) SAN ANTONIO

独立記念日の朝サンアントニオへ移動する。
めざすはリバーセンター、リバーウォークであるが、そこは素晴らしかった。
水と共に在る街、水と共に生きる街を実感した思いである。
街の地上部分を歩くだけでは、よほど近づかない限り気配も感じられない。
川は街の地下部分を走っているのだ。
だからこそ親密な水辺の空間ができる。
だからこそ環境的にマイナスな部分と切り離して独自の計画が成り立つのだ。
地上部分では特にこれといったアメニティを見いだせなかった者にとっては、まさに別 世界の様に感じられた。
以前の河川を加工して造り上げたせいか、樹木は自然で心地よい日陰を提供しているし、環境的質を上げる大きな要因ともなっている。
また水が汚いのにかかわらず側を歩いて楽しい。
これまで少なからず水辺の環境に触れてきたはずだが、ここがいちばん楽しく感じられる。これが親水性というものか。
親水性とは人間が五感(六感)を通じて水を感じられたときに生まれるものだと思っている。水を眺め水音を聞き、触れようと思えば触れられる。それらのしようと思えばできると感じられる時、親水性という性格が生まれると思えるのだ。
ポイントの一つは誰もがいうように水面と人が立つ面のレベル差にあるようだ。これまでの事例ではメートル単位 のスケールであったが、ここでは50センチ以内である。ここが決定的に違うのだろう。
周りに立つ建物もおのずと地下部分が活性化される。
特にホテルなどは地下まで取り込んだ吹き抜け空間等によって、一階の道路レベルと地下のリバーウォークレベルとを立体的につなげる工夫がみられた。この日はちょうど独立記念日で、誰もがフェスティバ ル感覚に浸っているのか、インナーハーバーやピア17のような修景要素がなくても街は祝祭されていた。
夜には花火も打ち上げられ思い出深いインディペンデントデイであった。



River Center



River Walk


Hyatt Regency Hotel


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