90.06.29:BALTIMOA-1


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90.06.29(金) BALTIMOA

ハーバープレース視察のためボルティモアへ向かう。
ボルティモアは明るく健康的であった。
と言ってもその印象はインナーハーバーエリアのみで、一歩ダウンタウンに入ると、観光地によくみられるヌードシアターやいかがわしげなバーなども並び、お世辞にもガラが良いとは言えない連中がたむろしていた。
その中でわれらの鹿島建設が工事をしていた。

インナーハーバーはB.T.Sのショッピングレストラン、ケンブリッジセブンの水族館、ペイのコンクリートの高層棟等から成っているが、それらの建物はどちらかと言えば重く、その他の、テント、フラッグ、船、ワイヤー、仮設ステージと言った修景要素にてフェスティバル感覚を醸し出していた。
ここでも”水辺の建築”のリアリティを持ったものを見かける事はなかった。 東南アジアの集落のように生活と直結しない限り建築的なリアリティを持ち得ないのかも知れない。いや、そんなリアリティよりも、都市の中でもっとアメニティの高い”祭”のスペースが必要なのだと言う事かも知れない。確かにいままで見てきたもののうち、フェスティバル感覚のないN.Yバッテリーパーク、BOSTONネイビーヤードを除けば、ピア17、ファニエルマーケット、インナーハーバーは人で賑わっており、そのことは逆に人々がそのようなスペースを望んでいたとも理解できよう。
しかしながら例えば、バッテリーパークやポートリバティのような居住用の開発の中でも、人々が集い、憩い、楽しめるウォターフロントが可能なはずだと思えるのである。そのためにはやはり建築的な新たな工夫、新たな知恵が必要であろう。

その日の夜のうちにオーランドへ向かう。

 



Harbor Place

 

 

 

 

 

 

 

 


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