25.03:極端な気候変化はやめてほしいですね。

二つの卒計展

2月は毎年各大学で卒業制作展があります。昨年はタイミングが悪くどこにも行けなかったのですが今年は二つ見てきました。

まずは摂南大学R科。
R科は本町ガーデンシテイで行われ、学生自ら製作設営のダンボールパネルが並び、大阪のど真ん中で開催されることは足の便もさることながら、街へ繰り出す感じがいつも良いなと思います。
展示は製作と論文に分かれており、幅の広いR科ならではの力作が並んでました。
全て読み取れたわけではありませんが、その中で言語を超えた空間造りを目指す提案に興味を惹かれました。大変難解で少々プレゼン不足も感じましたが、このように建築の深いところを考えることが自己の内面を覗き込む作業と重なり、大変有意義だったのではないかと想像しました。

次に訪れたのは帝塚山大学居住空間デザイン科です。
こちらも幅の広い展示が並び見応え十分です。
会場に入っていくとまず黒い大きな物体に圧倒されます。海遊館の建替え計画案のようですが、模型というより土か石の造形物の迫力は、こちらもまさに卒業設計ならではですが、よく練られたプランも提示されてただけに内部空間もプレゼンして欲しかったと思いました。
もう一つ建築とは離れますが、日本文化を表すオノマトペに着目し、その表現する内容を考察し理解した上でイメージにつながる写真とともに1冊の書籍に仕立て上げた作品があり、その装丁の美しさや完成度に驚きました。

いずれも日頃の感覚に大いに刺激を与えてもらえるので、どこか別の大学も訪れてみたいと思います。

25.03.01