23.03:寒さの峠は超えたんでしょうか。

R科卒計展2023

今年も恒例のR科卒計展へ行ってきました。
コロナもなにやら落ち着いた様子で何年ぶりかの本町ガーデンシテイでの開催でした。
大阪のど真ん中で卒計展をやる、準備設営撤収は大変とは思いますがこれは非常に良いと思ってます。

今年も力作が揃ってます。
全部をじっくり見たとは言い難いですが(また論文の方々まで手が回りませんでした、すみません)もっとも感心したのはボロノイ図を利用して子供達の領域作りを考察し、連結、増幅と空間化していった作品。大きな可能性を感じました。理科の美術館として光の反射や屈折などを体感させるアイデアも良く、できれば建築的な”構造”をもう少しプレゼンして欲しかった。

箱男(安部公房の作品。良く知ってたなあと思います)に描かれた匿名性に着目し、都市の中で人それぞれ様々な容態をあぶり出した少々異色な作品。箱を直方体のエレメントに分解し、都市の中に散在する看板やテントなどと組合せたのが秀逸で、住居やインテリアなどの空間心理学にも通ずると思いました。

街中の小さな流れを活用し今ある環境を更にもっと快適に整えようとした丁寧な丁寧な作品。地味といえば地味ですが多方面からの考察やプログラムにも工夫があり、何より模型からあー心地よさそう、とひしひしと感じました。大変な力作だと思いました。

影を空間化する壮大な作品。敷地は斜面地で時間とともに変化する影の形を追いかけ重ね合わせて建築化する作品。自然の斜面と建築化された斜面が入り混じるシークエンスは大変魅力的でしたが、その”実”の世界に流れ入る時間をどう現せばいいのか、大変難しいテーマだと改めて感じ是非話を聞きたかった。私も考えていきたいと思います。

その他都市でのつどい、平和を祈念した赤い糸、農園住居、水上住居等々、今年も多種多様な力作揃いでした。
みなさまお疲れさまでした。

23.03.01