22.11:もうすぐ冬支度

今井町の疑問

急に寒くなり早い冬の気配を感じましたがこの半月ほどは気候も良く、誠に気持ちのいい秋を過ごしました。
この季節、コロナの落ち着きも加わり、各地では行事が盛りだくさん。その中で今井町の秋祭りでだんじりが出るらしく、有名な重伝建地区を初めて訪れました。

重伝建:重要伝統的建造物群保存地区
なんとも物々しい呼び名ですが、1つの建物ではなく、あるエリアの古い街並みがまとまって残っている地区で、その中でもここ今井町はその保全度で有名なところです。
かつてのお堀で囲まれた少し横長の四角いエリアが綺麗に残っており、400年の古をそのまま感じ取れる貴重な場所です。

 

この日は秋祭りで西端にある春日神社からだんじり2基が街中を練り歩くのでさぞかし観光客含めて人で賑わうと思ってましたが全く逆でした。人が居ません、街はガラガラでした。神社には地域の人たち、子供達がここから繰り出して賑やかですが、その間観光的に町歩きをする間はほとんど人に会いません。

街並みは綺麗で、建物も継続的にメンテされており、昔の古い街をそのまま体験できるのですが、少々違和感が否めませんでした。それは住み手の表情をほとんど感じることができなかったからだと思います。

例えば幾度か訪れた宇陀松山地区はメイン通りを歩くと各戸の玄関前の飾りや設えがあり、そこにお住みの方の何かしらのお顔が見える感じですが、今井町は、勝手な感想ですみません、閉鎖的な感じで、カフェのような看板があっても中を伺うこともできず、またお祭りなのに街の人たちは通りには出ておられず、何故だろうと感じてしまいました。
保守ということ、また重伝建という制度の良し悪しを感じたように思いました。少し複雑な思いです。

22.11.01