22.06:早くも暑く、でも温度差にご用心。

Aokiさんの力

先月に続き京都での体験です。
京都京セラ美術館の改修が以前から気になっておりやっと見てきました。
地下鉄の駅から歩いてアクセス。赤の大鳥居を前に右手から視界に入る光景にアッと驚きました。
切り離されてる。

それは道路から切り離され一瞬玄関へどう行くのかサインを探してしまった。
しかし流れに沿うままに緩く下って何ともスムースに中央からアプローチ。
天井が低いのは低いけどそこを抜け大階段でセンターホールへ入るとその対比はまさに効果的。階段の上昇感そのまま、身体は東山の山々へ導かれ、ごくごく自然にこの新しい歴史建築物を体感しました。
何と大胆なのかと感嘆してしまいました。

建築家のテキストを読んでないのが幸いしたか、美術館なので展示スペースが、も、主題とは思いますが、京都のこの歴史的な場所が東の山へ見事に繋がれていました。様式的な閉じた建築物なのに、です。

建築家Aokiさんの力を感じました。
道路から切り離され、緩やかな白いカーブに乗りながら堂々としたファサードは変わりなく。
もし私ならブリッジを掛けてしまう気がして、何度見返してもこの決断に恐れ入りながら興奮して帰路につきました。

22.06.01