22.04:桜が咲きました。

中之島美術館

宙に浮く黒い箱。
何年前だったか建築デザインコンペが行われ、あー参加したかった、と思うもののその後は正直忘れていました。その建築が出来上がり中身も整いこの3月に大阪の中之島にオープン。
いち早く見たいもののオミクロンに阻まれ、機会を伺っていたある初春の平日。
良い天気にも後押しされ行ってきました、平日ならまだ空いてると思いながら。
みなさん同じ考えなのかその日は満員。長い列に並びながら順に入場。しかし入場してしまうと人はさほど気になりませんでした。
今回はオープニングのせいか展示は本当に盛りだくさん!
大阪ゆかりの作家のウエイトは高いと思われましたが、ジャンルも幅広く、やはり近代、現代アート作品を飛び地周りしたのですが、一番感動したのは建築空間です。

 

中之島の立地からの建物への導入、そして展示室への導入。
その経路が縦、横、上下、まさに立体的な街路のごとく、そしてそれは光の入れ方とそれを受け止め反射させる仕上げ材とそれらを支える緻密な断面スタデイゆえの、大人数を許容しながらみんなの気分を高揚させるエキサイテイングな空間でした。
久々に建築に感動しました。建築の持つ魅力、人を受け入れる大きな力を感じました。
反面隣の国際美術館とはなんの関連性も見られなかったのが大変残念でした。
本当にすぐ隣なので、建物を繋ぐというのもそうですが、広場や川沿いの風景など、もっともっと相乗的に生かせたはずなのに。
ペリさんのステンレスパイプはそれはそれとして、ダイビルや関電ビルからの繋がりをこちらの広場にも展開して欲しかったと思いました。
とまれマイフェイバリットが一つ増えました。

22.04.01