22.02:もう2月、またまたコロナ。

移築

先日オンラインで「伝統再築サミット」を拝聴しました。
古民家を地域の資産として残し生かしていきたい、と言う思いはまだまだ根強く、地道に活動されてる方々の成果が徐々に実ってきてると感じました。
特に都市周辺に比べて、一段規模が大きく豪壮な古民家が辺境の地方にはまだ残っており、それは驚きでした。

そう言う古民家の活用がいろんな視点で紹介される中、「移築」に大変興味を惹かれました。

「移築」と聞くと木組みを解体してどこか別の場所に移し、そこで基本同じものを組み立て直す、と言うイメージを持ってましたが、紹介された"結yui"さんの事例は「輸出工務店」と「輸入工務店」と言う命名で、輸入側が新しく家を建てる時に古民家の良質な材料を自由度を持って使えるような仕組みでした。
そして感心したのは両サイドの大工棟梁が解体から刻み直し、建て方および仕上げまで、お互いの技術を伝え合いながら創り上げていく、そう言う繋がりのネットワークが元になってるところです。
部分的に使うので一部の損傷、腐朽で解体する必要もなく、その場所にとらわれることもない、木造の伝統工法、軸組工法ならではの軽やかな継承の形を感じました。

結さんのホームページはこちらです。
古民家移築販売サイト 結yui
https://kominka-yui.jp
22.02.01