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20.08:暑中お見舞い申し上げます

とある妄想

最近、妄想癖が始まったかもしれない。
コロナのせいか、暑さのせいか。

先日も海のプラスチックゴミのニュースを見ていてふとある妄想が湧いてきた。妄想はひんしゅくを買うかもしれないが、勝手にできるし少し楽しい、というのが良いところだ。
映像で見る海のゴミにはドキッとさせられる。コンビニ袋がそのままの姿で他国へ流れついたり、動物の体の中から出てきたり。やはり害なく海に溶けてしまう、つまり自然に還る、大きな生態系の決まりごとの大切さが理屈抜きで伝わってくる。

さて陸のゴミはどうなるのだろうか。
今や粗大ゴミ以上に大きくて始末に困るのが空き家である。基本的には社会制度の問題が大きそうだが、自然環境の観点からはどうだろう。
もし朽ちてそのまま自然に還る空き家があれば・・・

ここでいう空き家は概ね木造の家のことである。木造で自然素材を使った家なら朽ちて崩れて自然に還ってもおかしくない。もちろん今のままではダメで何らかの新しい材料や工法が必要だろうが、もしそうなったら素晴らしいと思いませんか。
放っておけばまず緑に占領されていくだろう。その緑のネットが家を覆い尽くし、いきなり倒壊させることなくゆっくり食い始めるようなイメージだ。緑から何らかの有機成分が家に浸透し内から徐々に変質させて崩していき、最後は基礎のコンクリートのみが残る。そしてこれが後世の遺跡となる。
まあ遺跡としての価値はともかく、空き家→緑地→小公園となって、少子高齢化の時代、人工物の家と樹木などの緑環境の新たな住環境のバランスが整うというもの。
何か楽しくありませんか?
そんな家の材料、造り方が普通になる。いやなんだかそう思えてきました。

*みなさま、暑さきびしきおりくれぐれもご自愛ください。

20.08.04