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19.09:厳しき暑さも終わり

小さな風

暑い夏も終わりやっと過ごしやすくなってきました。
年々暑くなる夏、今年も一涼の風のありがたさを感じる夏でした。
都会のアスファルトジャングルでも樹木の間を抜けてくる風は気持ちがいいです。
そういえば昔習った海風陸風など、場所や季節は変わっても風というのは自然の中で普通に存在してるのだと先日改めて思いました。

Wind Tunnel と言う無料のiPhoneアプリを教えてもらいました。
画面では左から右に風になぞらえたラインが流れ、画面をタッチすると少し歪められながらも流れは止まりません。
アプリではその中に壁のような障害物を立てることができ、そうすると想像通りその壁に当たり風は迂回して回りこみ壁の裏には風は来ません。

スマホという小さな画面ですが大まかに建物を並べるように幾つか壁を並べていくと、風のラインは点に砕け、行き止まり、停滞します。
その様はまさに過密な都市を見るようで、隙間には砕けた点がなんとか入り込みますが、ある程度の間隔がないとラインとして流れていかないのです。

住宅地でも1階より2階の方が風を受けやすいのはレベル差の違いというより、1階の方が風を遮るものが多いからだと思われます。気持ちの良い風は近くにあるのに何かに遮られて届かないのです。

日当たりは古くから配慮され法規にも組み込まれてますが風はとらえどころがないせいか、すっぽり忘れられてるように思えます。
気象学や環境工学的には多くのことがわかっているのでしょうが、現実としてすぐそこにある風を受けることができないのは悔しい。
建物と建物の隙間をうまく利用して、小さくても気持ちの良い風を捉えることはできないものか?そんなことを思わせるアプリでした。

19.09.01