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19.06:天候が安定しないですねえ

いい家いい暮らし

いい家に住みたい。これは誰もが思うことであろう。
自然豊かな環境でも、都市の劣悪な環境のもとでも、光や風、熱や雨、湿気などの自然の要素とうまく付き合うべく知恵を絞り、家を組み立てることは結構難しく、やはり専門家の力が必要なのでしょう。
ではいい暮らしとなるとどうでしょうか?
いい家といい暮らしでは少しニュアンスが違います。

いい家とはその建物、建築のことで、いい暮らしとは土地、建物、周辺、そして人間関係含めた環境のことです。
通常家を建てる時は、まず建てる土地探しがあり、誰とどこに住むかを決めなければなりません。どこに住むかは人それぞれで、通勤や買物などの交通手段を考えるとまさに千差万別、家族の中でも意見が異なるでしょう。
都市の利便性を求める人、豊かな自然を求める人、そしてこのどこに住むかでいい家あるいはいい暮らしになるかがほぼ決まってしまう、といえば言い過ぎでしょうか?

古い言い方ですが「都市と田園」といった時、都市では賃貸、田園では所有する、という考えはまだ一般的でしょう。
賃貸であればまだ仮の住まいとして片付けられますが、所有するとなると問題です。
いい家はいい環境との連続性によって決まります。
しかし自分に合ういい環境を見つけられた人は、家はプレハブでもコンテナでも古家のDIYでも構わない。その方々は多少不自由ながらも実に楽しく毎日を過ごしてるように見えます。いい家でなくてもいい暮らしができるわけです。
嘆くべきはそういういい暮らしを営むいい環境が、特に自然環境がもはやあまり見つけられないところにあります。いやあっても経済的にあるいは制度的に手に入れられないところにあります。
都市から自然が消えて久しいが、かつて田園だった郊外からも自然がなくなっています。
住宅過剰供給を改め、元に戻していかなければならないのではないでしょうか。

19.06.01