17.02:あっという間に一月終わりました

空家と廃墟

近年空家活用の話題をよく聞きますが、確かにちょっと注意して街を歩いていると空家と思われる家や建物がよく目に入ります。
もしそれらが本当に空家なのであれば想像していた以上に多く驚いてしまいます。
中には廃墟とでも言えそうな光景にも巡り会います。下の写真もそのように見え思わずシャッターを切りました。

 

地形の関係でそびえ立つ要塞のようでもあり、頭部の朽ちかけた木造の小屋が何とも象徴的で魅力的です。空家であればまた手を入れて活用すれば生き返りますが、廃墟はどのような運命をたどるのか、最近気になります。やはり有無を言わさず解体されてフラットに造成されるのでょうか。
廃墟にはかつて営まれていた生活や過ぎ去った時間が瞬時にフラッシュバックし遠くの方へ引き込まれる大きな力を感じます。またそこには朽ちていく儚さ悲しさが宿る美しさを感じます。朽ちた後に建築や空間の原型が残るからでしょうか?
空家を放っておけば廃墟となる、のでしょうか?
もしそうなら廃墟として活用することはできないのでしょうか?
すでに一種の妄想状態ですが、建築の生と死に関わるテーマになりそうで大変興味深いです。
どなたか参考になる書籍等あればぜひご教示ください。

17.02.01