16.02:あっと言う間に一月経ちました

隈さんの覚悟

もちろん出ると思ってましたが日経アーキの最新号が新国立の特集でした。その冒頭が隈さんへのインタビューです。
話の核はやはり設計施工のこと、そのチームの一員となること。それは相手が世界を代表する大手のゼネコンであることを考えると現実はゼネコンの下に建築家が入る構図が頭をよぎります。しかし「そうでなければ建築家はいよいよ孤立し社会から隔離されてしまう」とのご指摘はまことに僭越ですが立派だと思います。最近の出来事を考えると残念ですがそう思えてしまいます。
建築家の設計施工への抵抗感はもっと上の世代のもの、と言われますが本音なんだろうか?とは思いますが、
「デザインありきではなくまとめ役に徹した」これは設計施工に関わらず当然建築家に求められる大きな素養です。
コストと工期に縛られるなか、正直私には想像がつかないところがありますが、そのデイレクションする方向はやはり木のスタデイアムなんでしょうか。
記事によるとなんでも120人編成の設計チームらしい。組織事務所に匹敵する大きな設計事務所だ。チームと言えどそれぞれメンバーの所属会社が違い、それぞれの契約事項がある時、それをまとめあげる苦労は想像するに余りあります。
「コンペの評価は最終的な成果物で決まると思います」の仰せの通り、神宮の森に調和する木のスタデイアム、まさしくその実現を期待したいと思います。
「若い人を元気づけたいという思いはあります」に加えて是非とも私たちも元気づけて欲しい、そう願っております。

*発注者、受注者、契約がどういう形なのか大変気になりますね。

16.02.02