15.03:もう春はすぐそこ

卒計展2015

今年は早くももう3月、春の気配ムンムンです。
この時期の定番の一つでもある大学の卒計展、今年も摂南大学住環境デザイン学科の展示会にお邪魔しました。
会場は昨年同様中之島バンクス。開放的なギャラリーに所狭しとパネルが並んでました。

今年で2期生のこの学科は卒業制作と卒業論文に分かれており住環境デザインの名前通り非常に幅が広いテーマで研究されてます。今年は都心の地域プラントからお茶の香りまで、その間を埋めるように都市、街、村、建築、プロダクトデザイン。別の観点では夢物語からもうすぐにでも実務で使えるような現実の提案まで、大変見所の多い展示会でした。
論文は専門知識がない分、どこまで理解できてるか心もとないですが、光、熱、色彩など今後の設計マニュアルにまとめて欲しい内容であったり、成果が出ればすぐにでも弊社の仕様書に指定したい断熱材や外装のシステムなど、また制作の方では地域の村を調査し存続させる提案や街の記憶をつなげるアイデア、商店街をまるごと福祉関連の施設として再生させるもの、などなど、それぞれが自分の眼で今の社会と向き合ってる頼もしさを感じました。

それらの中でひと際印象に残ったのが大阪の街をGISを用いビオコリドーの視点から分析し、生駒の山と市街地を緑で繋ごうというもの。本当かなあ?と思う部分もあるのですが、いかにもこの学科らしい課題へのアプローチ、そして「高速道路で緑を運ぶ」という夢あふれるフレーズ、堅実な分析と柔らかな感性、それに惹かれました。
以前も書きましたが、我が頭と感性のトレーニング、そういう幸せなひとときでした。

15.03.02