13.01:新年のごあいさつ

ご挨拶2013
あけましておめでとうございます

年の暮れには整理がつきものですが、弊社も例外ではなく、普段のカオス状態を何とか解消すべく年末は頑張って片付けをしております。書棚や机の上、あるいは下駄箱の中など、年末の掃除をしていると思わぬところから思わぬものが出て来たりします。
原則データはパソコンの中にあるのですが、やはり世代不安とでもいえるのでしょうか、内、多くはバックアップの名目でプリントアウトされ、事務所のどこかに置かれているのです。それらに眼を通すことで1年を振返ることが出来るのですが、良いこともあり悪いこともあり。

そんな中に宇佐美圭司先生の個展のテキストがありました。昨年このMaeToday12.04でも書いたものです。
私などが先生の名を出すのは僭越なのですが昨年の先生の訃報に接し個人的にいろんなことが思い出されました。
それはむかしむかし勤めていた頃にさかのぼります。どこで見たのが最初だったか定かではありませんが、当時先生のドローイングに一目惚れをし、1枚の版画を買い求めました。

 

それ以降ファンの一人である私が、ある時担当したコンペが幸いに当選し実施をやれる機会に恵まれ、これはチャンスとばかり、こういうのを若気の至りと言うのでしょうか、当時国立にあった先生のアトリエへその建物の壁面を担うタペストリーのお願いに行ったのです。ホール吹抜けの壁面を先生のドローイングで織り上げたいと思ったのです。予算の関係で範囲は縮小されましたが、追返されるかも知れないと思ったその訪問が功をなし、私の願いは実現し、その後も個展の案内をいただけるようになり、昨年3月の三島(多分最後の個展)でお目にかかることができたのです。

上の写真二つは弊事務所に掛けてある先生の版画です。
こんな風に知的で聡明感あふれる2013年になりますよう、今日からスタートです。
本年もよろしくお願い致します。

13.01.01