■ MAE today この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 |
11.08:暑中お見舞い申し上げます 家づくり読本 むかし「建築と社会」誌に”雑誌の功罪”というタイトルでこんな事を書きました。 みなさんはご存知だろうか、一般の人向けの住宅インテリア雑誌の数の多さを。書店には信じられないくらい並んでいる。中身をぱらぱらとめくれば、奇麗な家具や花で飾られた写真が所狭しと並んでおり、衣服などのファッション雑誌と同じくらいの気軽さで読める。 特に買うものがなくても、ふらっと本屋へ立寄る性分の私は、その後も幾度となくこういう光景を目にしてますが、いつ頃からか”家づくり読本”なるものの多さにも気づき始めました。こちらは建築専門の書棚に並んでおり、ほとんどが建築の専門家向けに書かれてるのだと思いますが、コラムニストやキャスターの方の名前も眼につき、一般の方も対象になってると思われます。こちらも凄い量です。3月の地震津波から更に増えたのではないでしょうか。すべてに眼を通したわけではありませんがパラパラとめくったかぎりは、冒頭の雑誌類と同じような印象が否めず、こちらも良い本が埋もれてしまう残念さを感じました。 その後も多くの余震、そして打ちのめされるような集中豪雨。今回のみならず、今までも幾度となく経験して来た大災害を前にして、家づくりで押さえるべきツボはどこにあるのか、家は、我々の生活はどうあるべきなのか、そして街は。 PS:私が知らないだけで現時点でも数多く有益で優れた書籍や雑誌が発刊されてるとは思います。ただそれらが埋まってしまってるのではないかと危惧されたのでこのように書きました。いろいろご紹介いただければ幸いです。 11.08.02 |