■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

11.03:春が近づいてきました

定期講習

みなさまはもう受けられましたか?
事あるたびにいろんな団体やDMで喚起される3年ごとの建築士定期講習。
気になるものの〆切まであと1年あると高を括っていたがこの4月以降2011最終年度はどうやら異常に混むらしい。
脅しとは思いながらも万が一を考えて先日思い切って受けてきました。
改正建築士法の主要項目の一つ、果たしてどんなものか、結構緊張してその日を迎えました。

大阪の会場は黒川さんの中之島国際会議場、その10階の大会議室に9:00集合、9:30開始。修了考査終了予定が17:30、Total8時間の長丁場である。
会場は総勢600人のキャパがほぼ超満員。ご年配から若い方まで、幅広い世代が肩を触合うばかりに着座。
講習半ばで分かりましたがこの講習は1級、2級、木造、これら3つの資格者共通でこれは正直意外でした。(「共通でいいんだろうか?」と今でも思わないではないです)
テキストに沿った講習が進むにつれその内容が分かってきました。


当日のテキストと座席表

この講習は(第1回目だからかもしれませんが)建築関連法規の講習でした。姉歯事件を契機にいろいろ改正されて来た中で主に事務的手続きや罰則規定を改めて説明されたもので、より良い建築を造るためのものからほど遠い印象です(実際には設計及び工事監理に関する科目もありましたがそんなにウエイトが置かれてるとは思えませんでした)
これなら、改正基準法、改正建築士法の講習なら、ここ数年の間に既にもう受けている、と言いたくなりますし、何より我々をはなから姉歯予備軍と見なすがごとくの姿勢が気に入りません。

また講師の方々も基本的にはテキストを読むだけ(国交省か指定講習機関か、いったい誰が定期講習としてこのようなプログラムを考えたのでしょうか?)ですし、修了考査も、まだ合格したかどうか分からないので偉そうには言えませんが、とても簡単で、何故こんな事が建築事務所に所属する建築士にだけ義務づけられるのか、非常に疑問を感じました。
確かに役に立たなくはないと思いますが、3年に一度これを強いられるのを思うとどうしようもなく疲れます。
あー建築行政、もうちょっと何とかなって欲しい・・・何ともやるせない思いの講習会でした。
すみません、今月は愚痴になってしまいました。

11.03.02
11.03.03(一部追記修正)