■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

10.06:だんだん姿を現してきました

あー、大阪駅

先日、大学同窓会の集まりで大阪駅の工事現場を見る機会に恵まれました。
低迷している大阪の建築界においてこの辺りは北ヤードプロジェクトを控え、阪急、富国生命と大きな物件が集中して進行しているエリアだ。
我らの大阪の顔とも言える北の玄関口、その中央の大阪駅、さてさてどんなことになっているのか。

福島側へ少し離れた場所に駐車場ビルが同時進行で、その中に設えられた工事事務所で説明を聞いた後、専用通路を通りいよいよ現場へ。
流石大阪の、いや関西のビッグプロジェクト、工事現場の整然さ、綺麗さにともかく驚いた、しかもすれ違う職人さんや監督さんが例外なく挨拶をしてくれる、実に気持ちのいい現場だ。


阪急グランドビルより

オフィスの高層棟、店舗の中層棟、中央の大吹抜け、今回の目玉であろうプラットフォーム大屋根架構などなど、さすがに盛りだくさんで、それらが毎日の夥しい乗降客の用に供する難しさを背負いながら、先にも述べたように整然と着々と進んでおり、説明して下さる方々も口を揃えてこの現場に携われる事を誇りに思っておられるのが伝わって来ました。

しかし個人的には少々ブルーな気分が否めませんでした。確かに素晴らしい現場なんですが、この計画は果たしてどうなんだろうか、大阪の玄関口、大阪の顔として相応しいんだろうか?
諸条件が分からない人間が勝手な事を言って恐縮ですが、北ヤードヨドバシ側の強引に付け替えられた道路、空虚な中央吹抜、アクテイビルで遮断される中央南北の軸、ホーム大屋根の下も人が集うと言うより単なるホームへの通過動線に大げさに掛かってるように見え、本来の交通の要であると同時に駅周辺のアクテイビテイを繋ぐ中心的役割を担うようには見えず、ちょっと不安な気持ちにもなったのです。
こんな予想は見事に裏切られる事を期待するのですが・・・

10.06.01