|   10.04:悲しいお知らせです 
        成文先生 
        突然の訃報メールに思わず眼を疑いました。 
          今年の3月7日に鈴木成文先生が亡くなられました。ショックです、残念です。 
          名古屋での会合からの帰りに東京駅で突然倒れられたそうで、いつまでもお元気で相変わらず多忙なスケデユールを予定されてたらしく、廻りの誰もがびっくりし、悲しんだ突然のお別れです。 
          
            お葬式(護国寺にて) 
        先生は言うまでもなく日本の建築計画を引張って来られた大御所であられ、特に住空間についてのお仕事は、51Cなどを含めてとても大きなもので、我々も当時その講義に預かる事ができました。 
        厳しい先生でした。 
          出来の悪い私はあまり褒められた事はないのですが、特に成文先生には怒られた記憶があります。Aを目指さなくともCでいいや、などと言う怠けた態度を見せようならそれこそ怖いのです。 
          ただ2回だけ褒められた事があります。詳細は忘れましたが一つはある区役所での調べものをベースにしたレポートと設計課題の「学校」で大変嬉しかったのを覚えています。 
        卒業後一度同期会でお会いし、その時は神戸芸工大におられたので、私が大阪で設計事務所をやってると言う事でいろんな話をさせていただき、ちょうどその時募集中の弊事務所のスタッフまで紹介していただきました。 
          これは意外、 あの怖い先生とこんな話が出来るのかと大変嬉しく楽しく、やっと本当の成文先生に会った気がしました。 
          それからは私にまで文文日記を送って下さり、それを通じてお仕事にスポーツに飲み会にと相変わらず精力的なご様子が窺われ、とてもご年齢など気にならないほど刺激的でした。だからこそ今回の事は余計に残念でなりませんが、最後の時の話を聞くにつれ、その時まで全力で走り切られたお姿がイメージされ、少し感動もしております。 
         
        先生曰く、 
          なんでもスポーツはスキーが良いらしい。重力に逆らわない唯一(?)の種目なのだそうだ。今まで大嫌いだったのですが、ちょっとやってみようか、そんな気にもなったりしてます。 
         
      10.04.01  |