■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

09.07:東京のOpen-Architectureに行ってきました

建築写真

いくつかの用事が重なり東京で開催中のOpen-Architectureの催しに参加する事が出来ました。選んだのは下村純一先生の「建築写真を撮ってみよう」で、所要時間270分、みんなで一緒に写真を撮り、後半は全員の写真に付いて先生の講評を聞くと言うもの。
集合は日本橋三井タワーアトリウム、朝10:30、全員で15人。
簡単な説明の後いよいよ撮影開始。この日は昨日までの雨がウソのように上がり好天に恵まれ、強い太陽の日差しがみんなに「光と影」意識させたように思う。


三井タワーアトリウム

好きな物を撮って良いとの事だったが、鈴木先生のレクチャー付きで三井本館、三越百貨店、日本銀行等、日本橋界隈の有名な歴史建築物を順に廻るので、当然それらが被写体となった。
下村先生も同行され、みんなの質問に答えながら、また要所ではワンポイントレッスンで指導されながら、和気藹々と楽しい撮影が続いた。
先生が話された中では
「建築写真では水平線と垂直線を如何にきっちりと出すかがポイントだ」
と言うお言葉が印象的だった。
気さくでそれぞれの個性を大切にされるお人柄のせいか、多くのお話が、あーしろ、こーしろではなく、いろんな方向性を示唆される内容で、逆にそれで下村写真のエッセンスがクリアにならなかったのが少し残念でした。


講評風景

しかし後半の講評で他のみなさんの素晴らしい写真を目にするに付け、やっぱりセンスなんだと痛感。同じ被写体なのでそれが大変よく分かり誠に興味深い講評会でした。
この日には村野さんの丸五ビル(現近三ビル)も訪れた。恥ずかしながら初めて見た。一見何の変哲も無いように見えるそのファサードは、時間をかけて見るにつれ、手で触って感じるにつれ、だんだん永遠に不滅な印象に変わり正直感動しました。それを上手く写真に撮れなかったのが残念でした。

私の写真で好評だった(そのような気がした)のはこれです。この手の写真はこれだけで先生の講評は「トビラにいいね」でした。建築写真とは言い難いかもしれませんね(汗)


三井タワーアトリウムスクリーン

09.06.30