■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

09.06:家の近くで火事があり野次馬しました

火事に想う

う〜う〜、かんかん、う〜、けたたましいサイレンの音で眼が覚めた。まだ夜中のはずだが何台も何台も通り過ぎる。いや通りすぎるのではなく目の前で音が止まるのだ、と気づき急いで起き上がった。
以前も一度近くの火事で怖い思いをしたことがある。今度はどこか、と外へ出るとすぐ斜め前に白煙が吹き上がっていた。
○○さんだろうか、気になって外へ出た。外の道路はもうごった返し状態で消防士さんたちが走り回っている。

 
表の様子。この後火が収まったように見えた

近くの洋食屋さんだった。既に店は閉めておられたが2階の住居部分からであろうか。一旦火が収まったかに見えた。しかし次の瞬間消防士たちが裏に走り始めた。住居の後ろの部分に延焼したらしい。屋根から赤い炎が見える。怖い。木造の小屋組はあっけなく崩れて穴があいた。


火は後ろに廻り込み屋根を崩壊させた

木造と軽量鉄骨の混構造のようだが火の廻りが思ったより早い。ほとんど接して両隣に建物があり人影も見える。が、よく見ると右は鉄骨ALC、左がCB壁である。火は両サイドには移らず後ろに廻った。
それだけで不燃材料の効果とは言いがたいが少なくとも両サイドは燃えない材料だと分かるとそれだけで少々安心した。不思議な感覚だった。
常日頃から都市建築の材料制限に対して不平を述べて来たが、このように眼の当たりにするとちょっと弱気になってしまう。
木という材料でも使い方の問題だと思っていたが、それ自身が燃えてしまう木造の脆さも見てしまった気がして、木造が好きなだけに少し複雑な心境になりました。

09.06.04