■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

09.04:静かなブームです

戦後建築

先日2週続けて「戦後建築」のプレゼンに接した。一つは大阪歴史博物館で行われたシンポジウム、もう一つは解体が間近な旧ダイビル1Fにある大大阪喫茶で行われたイベントでである。
どちらもプレゼン主体はbmc:ビルマニアカフェと言い、近代建築に続き解体の危機が迫る戦後建築の魅力を再確認し広くアピールする活動をしているユニットである。

 
左:シンポジウム  右:大大阪喫茶

シンポジウムの方は他の先生方を交えちょうどタイムリーな中央郵便局の話題とともに、橋寺先生の総括的な概要のお話の後に橋本先生の中央公会堂、bmcの戦後建築、橋爪先生のユニークなご自身の私的都市イメージをもとに、大阪の近代建築、戦後建築の魅力や保存活用を訴えるものでした。
その中で戦後建築は「工業化による生産の時代にあって尚かつ手仕事の良さが残る建築」として位置づけられ、bmcによる写真でそれらがビジュアルに示されていた。
ただ時間がなくそれぞれの方のお話も最後のシンポも尻切れトンボに終わってしまったのが残念だった。
その分大大阪喫茶ではそれらの写真をもう一度じっくり(すぐに人で一杯になってしまいましたが)見る事でき、何だか懐かしさが呼び覚まされた。
主に1950〜1970年代の建築を取り上げてるそうだが、集められたそれらは工業化素材や製品で覆われているが確かに優しく暖かくそして時に大胆に大いに魅力的に映っていた。
ただ正直言って今後残る、あるいは残せるに相応しい魅力や強さなのか、個人的には自信がないが、きっとこの考察は建築の大きなテーマに繋がる気がして、今後の動きや掘り下げに期待している所である。
bmcのみなさん、頑張って下さい!
bmc:ビルマニアカフェのブログはこちら →→→ http://bldg-mania.blogspot.com/

09.04.01