■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

08.03:シリーズになってて何やら面白そうです

地球のカタチ

最近どうも頭が固くていけないと思い、何とかしなければ、と書店をウロウロしていると、何やら面白そうな本に遭遇しました。
いろんな分野で世界中のちがいを紹介する「地球のカタチ」というシリーズ本の1冊で、タイトルは「ぼくの家は世界遺産」著者は小松義夫氏です。
ぺらぺらめくっていくと世界中の面白おかしな家が寄せ集められており、今まで知らなかった場所や集落とも遭遇し、興奮しながら一気に目を通しました。

とにかく写真がいい。
著者は写真家なので当たり前と言えば当たり前だが、建築の写真と言うより、人、生活、家を写し取った写真で、それぞれが実に魅力的に映っています。
中でもベネズエラにあるシャボノ(sabono)という森の中の円形住居(コミュニテイ住居)に目を見張りました。

どこにあってどうやって行けば良いのかも分からなかったらしく、セスナをチャーターして空から探して撮影したと言う談話も面白く、ジャングルのような森の中にピッタリとはめ込まれた形で建ってるその写真を見て興奮、感動しました。

その人たちのその場所に相応しい家のあり方生活のあり方、それが建築として見事に表現されている。この事はシャボノのみならずこの本で紹介されている全ての家について言える事で、実に世界は多様で面白い、と率直に感じられ、感動させられます。

残念ながらこの本の写真は白黒が多くどうしてももっと綺麗な写真が見たくなり、紹介されていた著者の他の書籍を買い集めました。
その中の「Build by Hand」にsabonoのカラー写真が収められていました!
白黒よりやはりずっと説得力がありますので、みなさん、見られるならこちらで。

最後になりますがこの「地球のカタチ」シリーズは椎名誠氏が推薦文を書いておられます。そしてその題名が「やわらかあたまへのみちしるべ」なんです。
私のあたまに効く事を祈りつつ、次は何を読もうか、いま思案中です。

08.03.01