| 07.07：i-Podとは関係ありません（笑）
J-Pod
先日J-Pod工法による集合住宅ができたと聞き、姫路市夢前町へ兵庫県営住宅の見学会に行ってきました。
J-Pod工法とは簡単に言えば2×8程度の木材をロノ字に組立て、長さ方向に全開口を持てるカルバート状の箱を作り、その組合わせで構築する工法である。
詳しくはHPを見ていただくとして、単なる建設工法の一つというより林業から流通、生産、施工まで、広く我が国の社会システムを見据えた開発理念を背景にしている所が魅力の工法なのである。これまで実験ユニットはいくつかあるようだがまとまった成果は今回が初めてではないだろうか。そのせいか見学会は雨にも関わらず盛況であり今後の可能性を予感させるものであったが、個人的にはJ-Podの空間特性が見えない所に不満を持った。
 
端正な立面処理や開口部の取り方など従来の木造建築に比べて大変新鮮な印象の優れたデザインだと感じたけれど、主開口面を除けば外からも内からも新しい特徴的な工法であるとはほとんど分からない。
開発者でもあり今回の設計者でもある桃李舎桝田さんの説明で、県営住宅の多くの不自由な決まり事をクリアするだけでも大変だった状況は分かるのだが何とかもう一歩先を見せて欲しかった。
とまれ「その土地で誰でも容易に安くできる」という開発コンセプト通り、その可能性を十分感じられる工法であり、個人的にも機会があれば一度これでやってみたいと思わせる工法であります。
みなさまも是非HPをご覧下さい。URLは次の通り。
http://www.ip.kyoto-u.ac.jp/jPodHP/
07.07.01
|