■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

07.04:やっと行ってきました

奈良100年ホール

いまさら何だ、と言われそうですが見たかったものをやっと見てきました。
奈良100年ホール、Isozakiさんです。
もう何年前でしょうか、あのコンペは。弊社も応募しましたが、当時の駅前は、今でもそうですが、いにしえの国奈良のイメージは全くなく、さあ、どうしようかと戸惑った記憶があります。
結局各ホールを並列させて過去と未来を繋ぐブリッジのような提案をしようとしましたが、過大な要求を消化しきれずに終わってしまいました。

 

その後有名建築家も参列して結局磯崎さんが当選されましたが、その案を見た時に「流石」と言うのは僭越ですが、やっぱり凄いなあ、と正直感嘆致しました。ぴったり来ました、これが1等だと思いました。
完成したガラスのホールにも驚かされ、とにかく見たかったのですが、第一印象は堂々とした存在感はあるものの意外と小さかったです。廻りにいろんな現代建築が建ち、アクセスも人工デッキだったからでしょうか、もう少し大きく感じたかった。
内部もいろんな催しで自由に廻れませんでしたが、大ホールのアクセス動線など少々疑問に感じましたが、ガラス屋根のホワイエは気持ちよく、その単純明快さに納得しました。
(肝心のガラスホールに入ろうといろいろ試みましたがガードマンに目をつけられてしまい叶わずでした)
しかし何と言ってもこの建物はワンボリュームの形態が魅力です。
帰り際に何度も振返り、また近づきながら100年後はどんな姿なんだろうか?と想像することも楽しく、良いものを見た満足のひと時でした。
(見学は事務局へ事前予約すれば可能だそうですが催物の無い日にしか見学できないそうです)

07.04.04
07.04.09一部修正