■ MAE today この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 → MAE board |
05.08:思わず膝をたたいた話です 総合力 渡辺武信さんの本に、ある映画監督のこんな話がありました。 オーケストラではピアノ(正確には違うようですがご勘弁下さい)やバイオリンなど各楽器奏者。映画では役者やカメラマン、録音効果などの各スタッフ。野球なら各ポジション。それぞれ多種多様な人たちが関与しておりしかも個々の人が専門家なんです。マニュアル通り動くだけでは成立しない感性や技術を深く追求するプロフェッショナルなのです。そう言う人たちの力や個性を見抜きある時は前に出てもらいある時は後ろに控えていただく。僭越ながらその指揮をとるのです。その過程はしんどくてもみんなの力が集まれば素晴らしくないはずがありません、これは確かに一生賭けてもやりがいがあります。 そのために必要なものがその人の人間性も含めた総合力であり、みんなが付いて来てくれるために常に的確な判断、指針を示して行かないといけないのです。やはり大変な仕事だなと改めて思いますが、だからこそ素晴らしくカッコ良く、自分もそうありたいと思ってきました。 建築設計と言う職業はえてして専門職として見られ、建築界でも一部その専門性をより強化する方向にあるようですが、それはそれなんですが、逆に私は我々の日々の仕事にはあくまでも総合化と言う視点があるべきだと思っています。 05.08.02 |