■ MAE today この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 → MAE board |
03.11:先日引き渡しした住宅で考えたことです。 都市住宅の普通・・・あぁ、木造3階建て・・・ 木造サイディングの建売住宅。 建築主のプログラムは言ってみれば3世帯住宅で、予算の関係から設計は建売仕様と言う前提からスタートしました。設計者からすると非常に悩ましい前提です。 基礎、構造体、断熱、遮音、防犯など、ベーシックな仕様や機能性はグレードが高められ、要らない物は付いておらず、3世帯とも言える水回り備品や造り付け家具を入れた状態でコストも何とか60万/坪台で納まり、それは今冷静に振り返れば、何か都市住宅の新しいスタンダードを予見させるようなそんな素晴らしい内容ではないかと、少し自慢したい出来上がりです。 貧弱な空間性、あいまいなグレード設定あるいは営業上のブラックボックスゆえに住宅建設に立ちはだかるコストの壁。 しかし今の木造3階建て仕様での構造金物の多さには驚くばかりです。 みなさんはどのようにお考えですか? 03.10.31 |