■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。    → MAE board

02.02:今、ベストセラーのようです。

100人の村

すでにご存じの方も多いと思いますが、この地球を100人の村に喩えたら統計的にどのようになるかが示されたもので、インターネット上をメールで駆けめぐってから書籍になったようです。
すぐ読めますのでとにかく一度眼を通されることをお薦めしますが、100人に縮小すればいろんなことがわかりやすく私はかなりのショックを受けました。
たとえばN.Yのテロとも関わる次のような記述。
あのアフガンへの爆撃は一体どういうことなのか、と考えさせられます。

>6人が全世界の富の59パーセントを所有し、
>その6人ともがアメリカ国籍
>・・・中略
>50人は栄養失調で苦しみ
>ひとりが瀕死の状態にあり、

眼を通せば自分はどこに分類され何をしているのかと問いかけさせられます。
日々建築の設計を続ける中で今まで全く持ってなかった眼差しを突きつけられ、自分の仕事はどのように繋がるのか考えさせられています。
原広司氏の「建築に何が可能か」というテーゼと共に、改めて坂茂氏の一連の活動の素晴らしさを思い起こしました。

建築に限らず日本という枠を越えて活躍されてる方々に敬意を表すると共に、自分の仕事のあり方を今しばらく考えていきたい、と今はこういう心境です。

次のような下りも深く心に残りました。
>ひとり(そう、たったひとり)は大学の教育を受け、
>そしてたったひとりがコンピューターを所有している

みなさんはどのように感じられたでしょうか。

02.01.31