■ MAE today この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 → MAE board |
01.11:最近話題が多かった近代建築についてです。 近代建築から 少し前になりますが芦屋で「関西のモダニズム20選」展が開催され、それに関連して東孝光、石田潤一郎、両先生のセミナーを聞きに行ったりで「近代建築」を懐かしく思い起こし、古い雑誌などを見返したりする今日この頃です。 東京目白の「自由学園明日館」で・・・誠に拙い卒論だったとはじめにお断りしておきますが・・・当時私は日本の大正建築の中で遠藤新さんをテーマにしていました。大正建築を通じて日本のモダニズムをあぶり出そうと考えていたのですが、結果はそれとは異なり自由学園と関西の甲子園ホテルで体験した流れるような空間構成にいたく興味を覚え、それを記述したような内容となりました。 基本的には中央にメインスペース、左右に諸室を配したシンメトリーな構成を持ち、規模が大きくなればその内容に応じてヒエラルキーを持ちながら、あるいは同等に連結されながら、想像以上に軽やかに流れていく空間が潜んでいました。 そう言う建物をいくつ設計できるのだろう、と思う今日この頃でもあります。 |