■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。    → MAE board

01.08:みなさんは見ておられますか?

渡辺篤の建物探訪

これはあるTV番組のタイトルです。
土曜の朝9:30から大阪なら6チャンネルでその番組はやっています。主には関東の実例が多いのですが、建築家の家と言いますか、建築家と共に創る家の素晴らしさを紹介している番組で、素人からプロまで幅広く楽しめるなかなかの好番組で周囲にも意外と(失礼、お許しを)見ておられる方が多く、私もファンの一人です。

住まい手と建物外部から家の内部までほぼ全体を順に巡っていくのですが、渡辺篤のその場面 場面での大げさな反応は少々気にはなりますが、TVの映像は建築の空間やシークエンスを実際のように感じることができ、雑誌の写 真などに比べてはるかにわかりやすく建築の魅力を伝えてきます。また扉で隠れて見えない部分でも映像で見せて説明する親切さがあります。

私が一番共感を覚えるのは家というのは住まい手がプロと共に創っていく、その姿勢が大切であると繰り返し主張している点です。有名で素晴らしい建築家に設計を依頼してもそう言う姿勢がなければその住まい手に最も相応しい家ができるとは限らないのです。お互いの意志、思索、主張が交錯して家が形になっていく、そのプロセスは大変重要だと彼は説くのです。

実際住んでいる住まい手が本当に満足している家を拝見するのは気持ちのいいものです。私の設計もそうありたいと常々願っているのですが、この番組はそう言う仕事を離れても、自分の家へのあこがれや願望が登場される人のそれと重なり合い、それが実現した満足感を共有し楽しめているように思います。

ちなみに過去の放送分などWEBでも紹介されています。URLはこちらです。
http://www.tv-asahi.co.jp/tatemono/

01.07.31